地図と位置情報
「NHK ニュース・防災アプリ」の使い方――災害情報を地図上で確認するには
2021年8月26日 06:55
[目次]
- 「NHK ニュース・防災アプリ」とは
- まずは「雨雲データマップ」を表示してみよう
- 「ハザードマップ」や「土砂災害 危険度マップ」を表示するには
- 河川の「ライブカメラ」画像や「水位情報」を表示するには
- 「プッシュ通知」機能を設定するには
- 「現在位置」の災害情報をまとめて確認するには
※「NHK ニュース・防災アプリ」のダウンロードはこちら
「NHK ニュース・防災アプリ」とは
「NHK ニュース・防災アプリ」は、その名の通り、NHKのニュース記事や動画コンテンツに加えて、防災のためのさまざまな情報を提供しているアプリだ。災害関連の最新の動向を把握できるツールとなっており、豪雨や台風などの自然災害が頻発している昨今、スマートフォンにインストールしておきたい定番アプリの1つと言える。
災害情報としては、津波や地震、台風、警報・注意報などの情報をカバーしており、これらの各種情報を地図上に表示して確認できることも特徴だ。今回はこの地図機能を中心に「NHK ニュース・防災アプリ」の使い方を解説しよう。
まずは「雨雲データマップ」を表示してみよう
「NHK ニュース・防災アプリ」を開くと、画面の最下部に「ニュース」「天気予報」「マップ」「災害情報」「ライブ」の5つのメニューが表示される。この中の「マップ」をタップすると、全国の雨雲の状況を可視化した「雨雲データマップ」が表示される。
雨雲データマップは、気象庁が発表した「高解像度ナウキャスト」(1時間前~1時間後)および「降水短時間予報(1~6時間後)のデータをマップ上に可視化したもので、降雨量に応じて色分け表示されるので分かりやすい。
マップの拡大・縮小は右下の「+」「-」ボタンまたはピンチアウト/ピンチインで行える。また、画面下のスライドバーを動かすことにより、1時間前~現在までの雨雲の状態を振り返ることができるほか、現在から6時間後までの雨雲の配置の予想も把握できる。
「ハザードマップ」や「土砂災害 危険度マップ」を表示するには
雨雲データマップだけでなく、ほかの災害情報にも切り替えられる。
左下にある「表示切替」をタップすると、データマップとして「台風情報」「メッシュ天気(予報)」「気象情報・注意報 土砂災害警戒情報」「土砂災害 危険度マップ」「竜巻注意情報」「河川情報 大河川」「河川情報 中小」「地震情報」「津波情報」、ハザードマップとして「洪水」と「土砂災害」など、さまざまなメニューが並ぶ。
河川の「ライブカメラ」画像や「水位情報」を表示するには
「河川情報」を選んでから地図上の川をタップすると、該当の川のラインが太く強調表示され、ライブカメラを示すカメラのアイコンや、水位情報を示す三角のアイコンが表示される。それぞれをタップすると、水位情報やライブカメラ画像を見ることができる。
「プッシュ通知」機能を設定するには
このほか、メイン画面の右上にある設定ボタン(歯車のアイコン)をタップすると、設定画面で「地域」を登録できる。天気・災害に関する地域の設定は3つまで登録可能で、ここで地域を登録することにより、該当地域の災害情報をプッシュ通知で受けられる。
天気や災害に関するプッシュ通知は、気象警報に加えて、土砂災害警戒情報、記録的短時間大雨情報、河川情報、避難情報、熱中症情報のほか、津波情報や地震情報も受けられる。地震情報は「震度3以上」「震度4以上」「震度5弱以上」「通知しない」の4つから選択できる。
「現在位置」の災害情報をまとめて確認するには
また、トップ画面の下部にある「災害情報」のコーナーでは、上部メニューの「現在位置」をタップすると、現在地の気象警報や注意報、避難情報などが一覧表示できる。さらに、上部メニューの「津波」「地震」「台風」「警報・注意報」「土砂災害」「竜巻」「大雨」のメニューから選ぶことで、それぞれの詳細情報が表示され、右上の「マップで見る」をタップすると、マップ画面に遷移する。
ここまで、「NHK ニュース・防災アプリ」の使い方について地図機能を中心に解説してきたが、トップページの下部メニューで情報を簡単に切り替えられるこのアプリは、操作方法が分かりやすく非常に使いやすい(ただし「マップ」画面だけは他のメニューに切り替える際に左上の「×」をタップする必要がある)。あらかじめインストールしておいて損はないアプリと言えるだろう。
“地図好き”なら読んでおきたい、片岡義明氏の地図・位置情報界隈オススメ記事
- 人々はなぜ「位置情報エンジニア」を目指すのだろうか――その仕事の魅力とキャリア形成を賭けた理由
- ゼンリン、都道府県の形をしたピンバッジ全47個セットを発売。フレーム入り
- 「一億総伊能化」を掲げる 青山学院大学・古橋大地教授の授業がレジリエントだった。
- 大学の「地理学科」ってどんなところ? “駒澤地理”の中の人に聞いてみた
- 高校の「地理総合」必修化で、地理教員の有志らがGoogleスライドで教材を共有
- 地理空間情報の最新トレンドを札幌で俯瞰してきた。「MIERUNE MEETUP 2024」レポート
- 「チーム安野」は都内1万4000カ所の都知事選ポスター掲示板をどう攻略していったのか?
- まるで現代の伊能忠敬――その極みにはAIもまだ辿り着けてない!? 地図データ整備の最前線を盛岡で見た
- 「れきちず」が3D表示に対応 地図データをベクトルタイル化。「江戸切絵図」から町家領域の抽出も
- 「れきちず」が話題、開発者の@chizutodesignさんが“地図とデザイン”の魅力を語る
- これはいつまでも眺めてしまいそう! 全国の流域を網羅した「YAMAP 流域地図」公開
- 神戸市さん、データ利活用しすぎ……無料で誰でも使える「統計ダッシュボード」拡充
- 「登記所備付地図」の電子データを法務省が無償公開→有志による「変換ツール」や「地番を調べられる地図サイト」など続々登場
- スマホ位置情報の精度が向上、“高さ”特定可能に。日本で10月より「垂直測位サービス」
- 電波強度がGPSの10万倍、GNSSの弱点を補う「MBS」とは?
- スマホの「北」は「真北」「磁北」どっち? 8月11日「山の日」を前に考えてみよう
- Googleマップも未踏の領域!? 海の地図アプリ「ニューペックスマート」が本気すぎる
- 海岸線3万2000kmを測量、日本の“浅海域”を航空レーザー測深で詳細な地形図に
INTERNET Watchでは、2006年10月スタートの長寿連載「趣味のインターネット地図ウォッチ」に加え、その派生シリーズとなる「地図と位置情報」および「地図とデザイン」という3つの地図専門連載を掲載中。ジオライターの片岡義明氏が、デジタル地図・位置情報関連の最新サービスや製品、測位技術の最新動向や位置情報技術の利活用事例、デジタル地図の図式や表現、グラフィックデザイン/UIデザインなどに関するトピックを逐次お届けしています。