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Microsoft、AI向けの新しいカテゴリー「Copilot+ PC」を紹介、6月18日から製品発売予定
2024年5月21日 16:15
Microdoftは5月21日、AI向けのPCの新しいカテゴリー「Copilot+ PC」について紹介した。これに伴い、主要PCメーカーから6月18日にCopilot+ PCに準拠した製品の発売が予定されている。
Copilot+ PCは、AIのために設計された、Windows PCの新しいカテゴリーと位置付けられている。
Copilot+ PCの紹介として、次に上げるスペック情報が紹介されているが、これは、Windows搭載の「次世代 AI PC」のハードウェア要件として公開している内容とほぼ同じ。これは、Windows 11が動作するシステムの最小要件を前提としたものと捉えられる。
- 40以上のTOPS(Trillion Operations Per Second、毎秒40兆回の演算が可能) を持つニューラル処理ユニット (NPU) を組み込むプロセッサまたはシステムオンチップ(SoC)の搭載
- RAM:16GBのDDR5/LPDDR5
- ストレージ:256GBのSSD/UFS以上
全てのCopilot+ PCは、新たに「Copilot キー」を搭載する。キーを押すことで、AIアシスタント「Copilot」を呼び出せる。Microsoftによると、今後数週間で、OpenAIの「GPT-4o」などの最新AIモデルにアクセスできるようになるという。
ローカル環境下でも、生成AIが利用できる
Copilot+ PCは、Azure クラウドで稼働する大規模言語モデル( LLM) と、デバイス上の小規模言語モデル (SLM) の連携動作が可能。これにより、ローカル環境でも生成AIを利用でき、ネットワーク環境における生成AI利用で課題となっていた、「応答時間の遅さ」「コスト」「セキュリティ」などの制限から解放できるという。
Cocreator機能
ほぼリアルタイムで手書きと文字によるプロンプトを組み合わせ、画像の生成や編集が可能。また、「Photoshop」「Lightroom」「Express」などのAdobeが提供するアプリ、「DaVinci Resolve Studio」「CapCut」などの画像/映像/ドキュメント編集アプリ上で、Copilot+ PCに搭載されるNPUのスペックを生かした生成および編集ができる。
また、40種以上の言語から英語に音声を翻訳するライブ キャプション機能も搭載する。
Recall機能
画面上部に、アプリケーション、ウェブサイト、ドキュメントなどを横断するタイムラインのバーが表示される。このバーを動かして、必要なコンテンツを見つけられる。なお、履歴はPC上で保存される。