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全国の高校・中学向けにPython教育支援サービスを提供、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会
2024年6月26日 06:50
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会は、全国の高等学校・中学校を対象にPython教育支援支援サービスを開始すると発表した。
実施内容は次の4点。教員向けPython試験・データ分析試験の解説と、Python・データ分析の市場動向、技術動向、初学者向け学習方法の解説の2点は、Zoomによるオンラインで行う。3点目はPython教育取り組みの広報支援。4点目はPythonに精通したアドバイザーの紹介。いずれも原則無償だが、4点目のアドバイザーと実際に契約した場合、アドバイザーへの報酬支払いは別途必要。
本サービスを開始する背景として、Python 3 エンジニア認定基礎試験(Python基礎試験)とPython 3 データ分析試験の受験者の約2割が学生であることや、高等学校においては学校単位での受験の例がある一方、高等学校でのPythonの学習環境が十分でないことを、同協会は挙げている。そのため、Pythoh基礎試験の受験を前提となる学習環境の指針を明示するとともに、Python教育を進める高等学校や中学校を支援するため、本プログラムを立ち上げたという。
なお、学習環境の指針として、次のことを挙げている。
- Pythonの環境開発を実装できるPCとネットワーク環境の提供
- 数学学習の備え。Python基礎試験に関して中学数学は必須で、高校2年生レベルの数学の知識を必要とするため
- 自習環境の用意。普通科高校生の場合、1年間の学校の授業だけでPython基礎試験のレベルに到達することが難しい。また、授業でPython学習を進める場合は生徒によって理解の早さに差が出ることが推測されるため
自習用教材の書籍としては、「徹底攻略Python 3 エンジニア認定[基礎試験]問題集」(株式会社ビープラウド著/一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会監修/株式会社ソキウス・ジャパン編/インプレス)を、解説がしっかりしており、問題は実際の試験問題に近い模擬問題になっているとして紹介している。
また、同協会の理事である寺田学氏らによる無料の動画講座「Python入門2023改訂版 - Python3.11対応版」も紹介している。全6回で、出題範囲の約6割をカバーしており、学生がつまずきそうなポイントを押さえているという。