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KDDI、登山シーズンにStarlinkの衛星回線を使った「山小屋Wi-Fi」を拡大、新料金プランも

 KDDI株式会社は7月12日、株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)の協力のもと、2024年の登山シーズンにおいて、衛星インターネット「Starlink」を活用した「山小屋Wi-Fi」を、日本百名山を中心とした100カ所の山小屋に拡大すると発表した。

 山小屋Wi-Fiは、同社が2023年5月から提供を開始しているサービス。電波の届きにくい山小屋の通信環境を改善し、防災・天候情報の収集、家族や友人との連絡、SNS投稿などのほか、キャッシュレス決済やネット予約サービスなども利用可能にする。

 設置箇所の拡大は日本アルプスエリアを中心にするとしており、新たな設置箇所の例として、北アルプスでは槍ヶ岳、穂高岳などの31カ所、中央アルプスでは木曽駒ヶ岳などの5カ所、南アルプスでは北岳、赤石岳などの23カ所などが挙げられている。

剱岳 真砂沢ロッジに設置されたStarlinkアンテナ

 山小屋Wi-Fiの設置拡大に伴い、料金プランも追加。通常は780円/24時間または200円/2時間となっているが、「povo2.0」ユーザー向けに、povoの1GBの通信量が付いて1580円/30日間、0.3GBの通信量が付いて600円/15日間の、長期滞在者向け期間限定プランの提供を開始した。なお、auユーザーは無料で山小屋Wi-Fiを利用できる。

 このほか、8月以降に、株式会社ウェザーニューズの協力のもと、長野県蓼科山頂ヒュッテに山の天候を視覚的に確認できるライブカメラを導入し、ライブ配信を行う。ライブ映像は、ウェザーニュースアプリやauスマートパスアプリにて無料で視聴できる。

ライブカメラ設置のイメージ
ライブカメラの映像のイメージ