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ブラジルの日本アニメ海賊版15サイトが閉鎖、全部で月間平均約795万アクセスの「海外発海外向け」サイト

 一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は12月13日、ブラジル・サンパウロ州において、日本のアニメの悪質な海賊版サイトの運営者に対するノック&トーク(直接交渉)により、計15サイトの閉鎖を確認したことを発表した。

 今回閉鎖が確認されたのは現地時間12月4日のことで、対象は、ブラジルにおける日本のアニメの海賊版サイトとして第3位のアクセス数であったbakashi.tvをはじめ、その関連サイト計15サイト。いずれも、海外で海外のユーザー向けに日本のコンテンツの海賊版を配信する「海外発海外向け」と呼ばれるサイトだ。

 日本のIPアドレスからのアクセスをブロックし、日本の権利者に侵害が発見されない措置(ジオブロッキング)を施した上で、日本のアニメに現地語であるポルトガル語の字幕をつけて配信し、広告収入を得ていた。CODAでは、これら15サイトの直近3カ月(2024年8月~10月)の月間平均アクセス数は約795万に上るとしている。

 今回のノック&トークは、東映アニメーション株式会社、東宝株式会社、株式会社バンダイナムコフィルムワークスの3社の意向により実施され、CODAは15サイト全てのドメインの任意提出(譲渡)を受けた。現在、これらサイトへのアクセスは、CODAが開設した閉鎖を通知するページへ自動的に誘導されるか、またはアクセス不可となっている。

 なお、今回の活動は経済産業省受託事業の一環として行われた。CODAは今後も海外においてファンのもとへ正規コンテンツが届けられる健全な市場の実現を目指し、引き続き著作権の適正な保護のための取り組みを実施していくとしている。