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TSUTAYAの電子書籍サービス、12月で終了、購入済みタイトルはBookLive!へ継承

ただしアダルトは除く

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループでインターネット事業を統括する中間持株会社の株式会社T-MEDIAホールディングス(TMH)は22日、同社が運営する電子書籍ストア「TSUTAYA.com eBOOKs」のすべてのサービスを12月31日で終了すると告知した。

 既存ユーザーの受け皿には、凸版印刷グループの株式会社BookLiveが運営する電子書籍ストア「BookLive!」が決まっており、購入済みの電子書籍コンテンツをBookLive!で閲覧できる環境が提供されるという。

10月22日付で「TSUTAYA.com eBOOKs」トップページに掲載された告知

 BookLiveによると、購入済み電子書籍コンテンツのサービス間の引き継ぎについて、現在、出版社の許諾を求めている段階で、ほとんどの出版社がこれに了承する見込み。TSUTAYA.com eBOOKsで販売している電子書籍の大部分はBookLive!でも扱っているため、TSUTAYA.com eBOOKsでの購入済みタイトルは、一部を除いてBookLive!でも利用できるようになるとしている。

 具体的には、BookLive!側のポリシーにより取り扱いのないアダルト系コンテンツなどが引き継ぎできないという。そうしたコンテンツについては、TMHがTポイントで購入額(1円=1ポイント)を還元する。

 BookLive!へのアカウント登録手続きなど、具体的な引き継ぎ手順についてはTMHが10月31日に告知するが、BookLive!への購入データの移行について12月末までに同意したユーザーが、2015年1月中旬よりBookLive!で購入済みタイトルを閲覧できるようになる。

 CCCとBookLiveは今年6月、戦略的提携を発表。TSUTAYAのリアル書店における紙の書籍の販売とBookLive!の電子書籍を連携したサービス「AirBook」などを発表していたが、両社の電子書籍サービスの統合については提携内容には特に含まれていなかった。

【追記 19:45】
 記事初出時、動画を含むコンテンツの引き継ぎについて言及していましたが、対応方法についてはまだ検討中であることが分かったため、該当部分を削除するとともに、引き継ぎ不可のコンテンツについての説明を一部修正しました。

(永沢 茂)