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3月9日は「ミクの日」、ヤマハがネット配信用ミキサーのミクモデル発表、「初音ミクV3」体験版やDAWもセット

 ヤマハ株式会社は、モバイル環境でのインターネット配信などに利用できる音声ミキサー「AG03-MIKU」を、「ミクの日」の3月9日に発表した。想定売価は1万6000円(税込)で、5月下旬の発売を予定している。

AG03-MIKU

 ヤマハが1月に発表した「AG03」をベースに、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社とコラボレーションした「初音ミク」バージョンとなる。ミキサー本体には、オリジナルのカラーリングと、「初音ミクV3」のパッケージイラストやMV制作を担当したiXima氏が専用に書き起こしたイラストが施されている。

 AG03は、バスパワー駆動に対応した3チャンネルミキサー。Windows/Macに対応するほか、「Class Compliant」モード搭載によりiPad 2以降でも音楽制作アプリと組み合わせることで利用できる。なお、iPad接続時はモバイルバッテリーやUSB充電器での駆動に対応する。

 ループバックに対応した2チャンネルのUSBオーディオインターフェイス機能を搭載。AG03に接続しているマイクや楽器の音を取り込めるほか、PCやiPadで再生しているBGMや効果音を加えて配信できる。対応サンプリングレートは最大192kHz/24bit。

 マイク入力は、XLR/フォーンの両プラグに対応。マイク用プリアンプ「D-PRE」を搭載するほか、コンデンサーマイクが利用できるファンタム電源も搭載している。プラグインパワーによりヘッドセットのマイクも使用可能だ。ラインレベルの高いシンセサイザーや、エレキギター/ベースなどの出力インピーダンスが高い楽器も直接接続できるほか、スマートフォンやポータブルプレーヤーなどの音声を入力できるAUX端子も備える。

 トークのボリュームを最適に調整できるコンプレッサー機能、歌にエコーを掛けられるリバーブなど、本体に備え付けられたDSPボタンを押すだけでエフェクトを掛けられる。DSPの設定は、Windows/Mac用ソフトウェア「AG DSP Controller」でカスタマイズ可能。

 「初音ミクおためしセット」として、「初音ミクV3(ORIGINAL/DARK)」の39日間体験版、サウンド素材「SONICWIRE」のフリーサンプル、「VOCALOID4 Editor for Cubase」、SteinbergのDAWソフト「Cubase AI」のダウンロード版ライセンスが同梱されている。

「AG03-MIKU」のトップパネル
「AG03-MIKU」のバックパネル
「AG03-MIKU」パッケージ

(山川 晶之)