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NTTデータ、マーケティング業務負荷“最大6割削減”をうたうAIエージェント「LITRON Marketing」提供開始
2025年5月20日 11:55
株式会社NTTデータは、マーケティング業務の生産性を向上させる新たなAIエージェントサービス「LITRON Marketing」の提供を、2025年6月から開始すると発表した。同サービスにより、マーケティング業務における負荷の最大6割削減を見込むとしている。
同社は2024年10月より「SmartAgent」をコンセプトに掲げ、オフィスワーカーの生産性を抜本的に向上させる生成AI活用、人口減少による労働不足などの社会課題解消に向けて取り組んでおり、これまで金融業界向けやインフラ業界向けに、マーケティング業務を支援する取り組みを行ってきた。
今回発表された「LITRON Marketing」は、担当者と対話型インターフェースでコミュニケーションするパーソナルエージェントサービス。業界を限定せず、マーケティング戦略の策定から企画・施策の実行、評価といった一連の業務プロセスに対応し、全体を自律的に支援・代行する。そして、「業務プロセスの一気通貫な支援により、ターゲット像と施策全体の一貫性を保ちながら、マーケティング業務全体の負荷を最大6割削減」するとしている。
特に、ペルソナの設定、カスタマージャーニーの作成、クリエイティブ制作の作業負担を大幅に削減するという。それだけでなく、社内外の情報を活用した戦略や施策の立案が可能なことから、担当者の仮説構築力や企画力の向上にも貢献するとしている。
同サービスの機能は段階的に提供される予定。第1弾としては、情報収集から戦略提案までを行う「マーケティング戦略策定支援機能」、ペルソナ分析やカスタマージャーニー作成など施策の提案から実行、および仮説検証を行う「戦術企画支援機能」、クリエイティブの自動作成を行う「施策実行支援機能」の3つが提供される。
第2弾としては、施策実行結果をまとめたレポート作成に加え、効果検証から次回施策に向けた改善策の提案までを行う「施策評価支援機能」を、9月末までに提供予定としている。
同社では、同サービスの効果最大化・精度向上を目的に、同社が提要するデータ基盤サービスを組み合わせて伴走型のコンサルティング・BPS(Business Process Service)も提供し、アプリケーションからデータ基盤などのインフラまで、フルスタックで提供していくとしている。