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急に暑くなってきたと思ったら、もう「DNS Summer Day」の季節だった! 来週金曜6月27日開催
無料の夏恒例イベント。YouTube Liveでも配信
2025年6月19日 09:47
DNS(Domain Name System)に関する最新動向などの情報を共有するイベント「DNS Summer Day 2025」が6月27日に開催される。参加費は無料で、connpassにて先着順で参加申し込みを受け付ける。リアル会場はTKPガーデンシティPREMIUM東京駅日本橋(東京都中央区日本橋3-11-1)。オンライン配信もYouTube Liveにて実施する。主催は日本DNSオペレーターズグループ(DNSOPS.JP)。
開催時間は10時~17時50分で、タイムテーブルは以下のリストの通り。
「ECS(RFC 7871)の3社共同検証の結果共有~商用利用を前提とした検証結果の共有~」(※ECS:EDNS Client Subnet)や「DNS TCP fallbackの教訓」といったセッションが興味深い。そのほか、DNSの管理に関する話題はもちろんのこと、最近のトレンドとして、ドメイン名の扱いに関するセッションもいくつか組まれている。昨今、使用を終えたドメイン名のトラブルが度々報じられており、「行政サービス終了時におけるドメイン名管理の課題:ワクチン予約サイトの事例から」「ドメイン名のライフサイクルマネジメント~ちょっと待てぇい!そのドメイン名どうするん??~」なども注目される。
- 10:00~10:10 開会宣言
石田慶樹氏(日本DNSオペレーターズグループ) - 10:10~10:40
「knot-resolver6を調査した話」
小坂良太氏(NTTコミュニケーションズ株式会社) - 10:40~11:10
「行政サービス終了時におけるドメイン名管理の課題:ワクチン予約サイトの事例から」
柿崎淑郎氏(東海大学) - 11:20~11:50
「小さなネットワークのお手軽DNS管理ツール」
民田雅人氏(ぷらっとホーム株式会社) - 11:50~12:05
「DNSControlやoctoDNSを利用したゾーンデータの引っ越し方法の紹介」
滝澤隆史氏(さくらインターネット株式会社) - 12:05~12:20
「測定結果から読み解く、権威DNSの分散配置とレイテンシーの最新傾向(仮)」
末松慶文氏(NTTコミュニケーションズ株式会社) - 13:20~14:50 スポンサーセッション
- 15:10~15:40
「ECS(RFC 7871)の3社共同検証の結果共有~商用利用を前提とした検証結果の共有~」
高見澤信弘氏(株式会社Jストリーム)
今泉充司氏(KDDI株式会社)
関正樹氏(株式会社JPIX) - 15:40~16:10
「DNS TCP fallbackの教訓」
國友宏一郎氏(株式会社NTTドコモ)
奥田兼三氏(株式会社NTTドコモ) - 16:10~16:40
「ドメイン名のライフサイクルマネジメント~ちょっと待てぇい!そのドメイン名どうするん??~」
前原海成氏(長崎県立大学大学院)
岡田雅之氏(長崎県立大学大学院) - 16:50~17:20
「PQC(調整中)」
菅野哲氏(GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社) - 17:20~17:35
「変な dig ~ +trace オプションの謎」
松本陽一氏(アカマイ・テクノロジーズ合同会社) - 17:35~17:45 LTセッション
「ANYクエリには一部のレコードしか得られなくなっている件」
東大亮氏 - 17:45~17:50 閉会宣言
石田慶樹氏
(日本DNSオペレーターズグループ)
DNSOPS.JPは、DNSの運用を通して社会基盤としてのインターネットの安定運用に寄与することを目的として設立された団体。DNSの運用に関し、参加者間の情報交換、共有、議論の場の提供、円滑な運用のための情報公開、国内外における関係各組織との連携に取り組んでいる。
DNSOPS.JPでは、DNSはインターネットにおける重要な基盤技術の1つであり、DNSの安定運用がインターネット安定運用にそのまま直結するとともに、これまで以上に重要性が増していると説明。しかし、「DNS運用に対する投資や人材配置は依然として限定的であり、日々の安定運用に支障をきたしかねない状況は継続している」として、DNSについて多角的な視点で議論する場とすべく、DNS Summer Dayを開催しているという。
DNS Summer Dayの過去の開催回については、INTERNET Watchでもレポートしている。関心のある方は以下の記事を参照してほしい。