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ヤマト運輸のなりすましメールやSMSに注意! 荷物の問い合わせは公式アプリか「荷物お問い合わせシステム」で

 ヤマト運輸を装った迷惑メール・なりすましメールおよびSMS(ショートメール)が多発しているとして、ヤマトホールディングス株式会社は、文例などを紹介して詳細な注意喚起を行った。公式のメールアドレスを送信元とするものも確認されており、メールに記載されたリンクを開くと、フィッシングサイトなどに誘導されるおそれがある。

 荷物の配達予定などを確認の方法としては、注意喚起ページからリンクされている「荷物お問い合わせシステム」のウェブページを利用するか、公式アプリを利用することを推奨している。

 同社では複数の迷惑メールやSMSを紹介し、次のような連絡はメールやSMSで送ることはないとしている。

  • 「住所不明のため配達できない」等の住所確認を求めるお知らせ
  • 受け取り日時の変更や再配達のご依頼に関する請求を求めるご連絡
  • SMSによるご不在連絡やお届け予定のお知らせ

 また、DMARC認証および正規のメールにブランドロゴを表示する「BIMI」(Brand Indicators for Message Identification)に対応しており、環境によってはなりすましメールが自動的に振り分けられ、BIMI対応アプリでは受信した正規メールにブランドロゴを確認できるとしている。

BIMIによるブランドロゴ表示のイメージ。以降の画像はすべて「bn」より

迷惑メールの例(1)

 送信先(本文で呼びかける利用者の名前)がメールアドレスになっているのは偽物。また、正規のメールにはQRコードは記載されない。

迷惑メールの例(2)

 送信先(本文で呼びかける利用者の名前)がメールアドレスになっているのは偽物。リンクをクリックしてしまった場合、リンク先に実在しない送り状番号が表示されることがある。

迷惑メールの例(3)

 タイトルや送信元、記載の連絡先は正規のメールと同じだが、アプリを更新するように、としてリンクのクリックを促す内容に注意。

迷惑メールの例(4)

 タイトルも送信元も記載の情報も、正規のメールと見分けにくい。しかしリンクをクリックすると偽サイトに誘導されてしまうおそれがある。

迷惑SMSの例

 ヤマト運輸では、SMSにより不在連絡や配達予定の連絡をすることはないため、そのような内容のSMSは偽だと判断できる。また、リンク先として「kuronekoyamato」のスペルを一部変えたウェブサイトや、最後が「.com」であるウェブサイトに誘導されることがあるが、これらは偽サイトである。

 ヤマトホールディングスでは、不明点や不審なメールがあったら、同社のサービスセンターまで連絡してほしいとしている。