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Googleとデジタル地図会社のジオテクノロジーズが資本・業務提携

 ジオテクノロジーズ株式会社は9月17日、Googleとの資本・業務提携に合意し、開発協業を開始したと発表した。「地理空間情報とテクノロジーの進化を通じた新たなソリューションの創出」が目的だとしている。

 ジオテクノロジーズ(旧インクリメントP株式会社)は1994年に創業。当初はカーナビ向けの地図データを提供する企業としてスタートしたが、1995年にパソコン用地図ソフト「MapFan」を発売したのを皮切りに、日本の地図検索サイトの草分け「MapFan Web」やiモード向けの地図サービス、スマートフォンの地図/ナビアプリ、法人向けの地図サービス・位置情報ソリューション、自動運転のためのAD/ADAS用地図など、デジタル地図関連のさまざまなプロダクトを展開してきた。

 近年では、ポイ活アプリ「トリマ」も提供しており、スマホユーザーの位置情報ビッグデータによる“人流”ソリューションも事業の柱となっている。

 大元となる地図データを自社内で整備しているのも同社の特徴だ。カメラや計測機器を搭載した調査車両で全国の道路を走行したデータや、衛星画像、人力で取材・収集したさまざまな情報などをもとに、最新地図データを更新。ジオテクノロジーズの整備したデジタル地図データはGoogle マップでも採用されている。

 今回、同社からGoogleへ地図データを提供するという枠組みを超え、Googleと戦略的パートナーシップを結んだかたちだ。Googleから戦略的投資を受けることも決定している。

 ジオテクノロジーズによると「日本の地図情報は高度に発展」しており、「独自の応用分野で進化を遂げている」という。Googleとの協業を通じ、「それぞれの技術と専門知識を融合し、日本市場におけるGoogle マップをはじめとする地図情報インフラの高度化、AIを活用した地図データベース開発の効率化、自動運転・安全運転分野のソリューション強化など、幅広い分野での技術革新を加速していく」としている。