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さくらインターネット、「NVIDIA Blackwell GPU」採用でAI処理に特化したマネージドスーパーコンピューター「さくらONE」の提供開始
2025年10月23日 06:30
さくらインターネット株式会社は10月20日、新たに「NVIDIA Blackwell GPU」を採用したモデルのマネージドスーパーコンピューター「さくらONE」の提供を開始した。
「さくらONE」は、2025年6月に発表されたスーパーコンピューターの国際性能ランキング「TOP500」にて世界49位を獲得した「NVIDIA H100 GPU」構成のシステム技術をベースに再構築したマネージドスーパーコンピューター。9月より先行して「NVIDIA H200 GPU」を採用したモデルを提供している。
新たに提供される「NVIDIA Blackwell GPU」を採用したモデルは、大規模言語モデル(LLM)の学習や生成AIの研究開発に特化した設計になっているという。サーバー1台あたり8基のGPUを搭載しており、最大48台、合計384基のGPUリソースを同時に利用できる。
さくらONEではサーバーリソースの提供に加えて、計算ジョブの管理機能(ジョブスケジューラ)や、処理状況の可視化、ユーザーアカウント管理、障害時のノード交換対応などのサービスも提供される。利用期間は最低30日からで、1日単位で必要な台数と期間を予約して利用可能。
「NVIDIA H200 GPU」モデル | 「NVIDIA Blackwell GPU」モデル | |
GPU | NVIDIA H200 SXM 141GB 8GPUs×55ノード=440 GPUs | NVIDIA B200 SXM 192GB 8GPUs×48ノード=384 GPUs |
CPU | Intel Xeon Platinum 8580+×2CPU(60コア)×55nodes=6600コア | Intel Xeon 6960P×2CPU(72コア)×48ノード=6912コア |
メモリ | DDR5-1.5TB×55ノード=82.5TB | DDR5-1.5TB×48ノード=72TB |
ローカルストレージ | 7.68TB×4(1計算ノードあたり) | |
共有ストレージ | Lustre File Storage 500TB(1ユーザーあたり2TB) | |
グループ専用ストレージ | Lustre File Storage(10TB〜) | |
インターコネクトネットワーク | 400GbE×8 | |
ジョブスケジューラ | Slurm Workload Manager |