ニュース

さくらインターネット、「NVIDIA Blackwell GPU」採用でAI処理に特化したマネージドスーパーコンピューター「さくらONE」の提供開始

 さくらインターネット株式会社は10月20日、新たに「NVIDIA Blackwell GPU」を採用したモデルのマネージドスーパーコンピューター「さくらONE」の提供を開始した。

 「さくらONE」は、2025年6月に発表されたスーパーコンピューターの国際性能ランキング「TOP500」にて世界49位を獲得した「NVIDIA H100 GPU」構成のシステム技術をベースに再構築したマネージドスーパーコンピューター。9月より先行して「NVIDIA H200 GPU」を採用したモデルを提供している。

 新たに提供される「NVIDIA Blackwell GPU」を採用したモデルは、大規模言語モデル(LLM)の学習や生成AIの研究開発に特化した設計になっているという。サーバー1台あたり8基のGPUを搭載しており、最大48台、合計384基のGPUリソースを同時に利用できる。

 さくらONEではサーバーリソースの提供に加えて、計算ジョブの管理機能(ジョブスケジューラ)や、処理状況の可視化、ユーザーアカウント管理、障害時のノード交換対応などのサービスも提供される。利用期間は最低30日からで、1日単位で必要な台数と期間を予約して利用可能。

さくらONE 仕様(最大構成利用時)
「NVIDIA H200 GPU」モデル「NVIDIA Blackwell GPU」モデル
GPUNVIDIA H200 SXM 141GB 8GPUs×55ノード=440 GPUsNVIDIA B200 SXM 192GB 8GPUs×48ノード=384 GPUs
CPUIntel Xeon Platinum 8580+×2CPU(60コア)×55nodes=6600コアIntel Xeon 6960P×2CPU(72コア)×48ノード=6912コア
メモリDDR5-1.5TB×55ノード=82.5TBDDR5-1.5TB×48ノード=72TB
ローカルストレージ7.68TB×4(1計算ノードあたり)
共有ストレージLustre File Storage 500TB(1ユーザーあたり2TB)
グループ専用ストレージLustre File Storage(10TB〜)
インターコネクトネットワーク400GbE×8
ジョブスケジューラSlurm Workload Manager