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スマホの写真、9割以上が万が一に備えて「バックアップは重要」と認識〜バッファロー調査

 株式会社バッファローは11月12日、スマートフォンで日常的に写真・ビデオを撮影しており、クラウド以外にバックアップをとっていない人を対象に実施した、スマートフォンのバックアップに関する意識調査の結果を発表した。

 同調査は、スマートフォンで日常的に写真・ビデオを撮影しており、クラウド以外にバックアップをとっていない20〜50代男女116人を対象に、インターネット調査で行われた。調査期間は2025年10月30日~31日。

写真やビデオをそのままスマートフォンに保存している人が7割以上

 撮影した写真とビデオを主にどのように保存しているかたずねたところ、「スマートフォン本体にそのまま保存している」が74.1%、「自動でクラウドに保存されている」が54.3%、「SNSのアルバムに投稿して残している」が8.6%となった。

Q1:あなたは、撮影した写真とビデオを主にどのように保存していますか。(複数回答)

 「自動でクラウドに保存されている」以外を回答した人に対して、バックアップをしていない、またはあまりしていない理由をたずねた質問では、「手間がかかる・面倒だから」が43.4%、「方法がわからないから」が26.4%となった。

Q2:バックアップをしていない、またはあまりしていない理由を教えてください。(複数回答)

 バックアップをしていない理由をたずねた質問で、「そもそも必要性を感じていないから」以外を回答した人に対して、自由回答でバックアップをしていない、またはあまりしていない理由をたずねた質問では、「クラウドは価格が高すぎるから」「よく分からないシステムだから」「消えたら消えたときだから」などの回答があった。

6割以上がスマートフォンのデータ容量不足で困った経験あり

 スマートフォンのデータ容量が不足して困った経験があるかたずねたところ、「よくある」が31.9%、「たまにある」が32.7%となった。

Q4:スマートフォンのデータ容量が不足して困った経験はありますか。

 「よくある」「たまにある」と回答した人に対して、容量不足でどのような困りごとを感じたかたずねた質問では、「写真・ビデオを削除するのが面倒」が53.3%、「アプリやOSのアップデートができない」が38.7%、「どのデータを消せばよいか判断できない」が37.3%となった。

Q5:容量不足で、どのような困りごとを感じましたか。(複数回答)

クラウドストレージに対しては、料金や保存容量で不満が

 保存方法をたずねた質問で「自動でクラウドに保存されている」と回答した人に対して、クラウドストレージサービスの利用状況をたずねたところ、「有料プランを利用している」が57.1%、「無料プランのみ利用している」が42.9%となった。

Q6:クラウドストレージサービス(iCloud、Googleフォト/Oneなど)の利用状況を教えてください。

 クラウドストレージサービスについて、不満や不安を感じる点についてたずねた質問では、「月々の料金が高い」が39.7%、「容量がすぐにいっぱいになる」が38.8%、「通信制限やWi-Fi環境が必要で不便」が19.8%となった。

Q7:あなたは、クラウドストレージサービス(iCloud、Googleフォト/Oneなど)について、不満や不安を感じる点があれば教えてください。(複数回答)

9割以上が、万が一のデータ消失に備えて「バックアップは重要」と認識

 万が一の写真とビデオデータの消失に備えて、バックアップをとっておくことは重要だと思うかたずねたところ、「非常にそう思う」が50.0%、「ややそう思う」が40.5%となった。

Q8:あなたは、万が一の写真とビデオデータの消失に備えて、バックアップをとっておくことは重要だと思いますか。

 家計におけるスマートフォン関連の費用(通信料、アプリ課金、クラウドストレージ利用料などすべて含む)をどのように感じているかたずねた質問では、「非常に高いと感じる」が25.0%、「やや高いと感じる」が56.0%となった。

Q9:あなたは、家計におけるスマートフォン関連の費用(通信料、アプリ課金、クラウドストレージ利用料などすべて含む)をどのように感じていますか。

 スマートフォンのデータをバックアップするとき、どのような方法や仕組みがあれば「使ってみたい」と思うかたずねたところ、「操作が簡単で、すぐにできる」が50.0%、「スマートフォンだけで完結できる(PC不要)」が50.0%、「費用がかからない、または買い切り型で済む」が34.5%となった。

Q10:スマートフォンのデータをバックアップするとき、どのような方法や仕組みがあれば「使ってみたい」と思いますか。(複数回答)

簡単かつ低コストなバックアップへの需要が高まる

 今回の調査結果について、バッファローは、クラウドストレージの月額課金への抵抗感や操作の煩雑さから、バックアップの必要性を感じながらもできていない層が一定数存在することを示唆しているとした。

 特に、物価高で家計を見直す生活者が増える中、月額課金モデルから脱却し、簡単かつ低コストでデータを守れる選択肢への需要が高まっていると言えると分析している。