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通販サイトの返金手続きを装い、だまして購入者に送金させる詐欺が引き続いて発生中! 国民生活センターが注意喚起
2025年11月27日 07:00
独立行政法人国民生活センターは、通販サイトの返金手続きを装った詐欺が発生しているとして注意喚起を行っている。
手口としては、在庫切れを理由に返金するとLINEへ誘導し、何らかのキャッシュレス決済アプリ「○○ペイ」で返金するとして、ユーザーに操作させる。その際、返金手続きと言いながらも、アプリの操作に明るくない購入者をだまして送金操作をさせることが特徴で、購入者自身の送金操作となるため不正利用として検知されにくく、購入者がその場で気付かなければ、送金されてしまうことになる。
同様の手口は何年も前から問題視されており、同センターでも「引き続きご注意を!」と呼び掛けている。このような詐欺は、市場では希少なものが販売されていたり、価格が通常より大幅に値引きされていたりする詐欺サイトで発生しているケースが多いという。
相談事例として、「在庫切れのため返金すると言われ、指示されたとおりにキャッシュレス決済サービスのアプリで手続きしたら相手に送金していた」というものや、「返金すると言われ画面共有しながら指示に従ったら相手の銀行口座に送金していた」、「キャッシュレス決済サービスで返金すると言われ画面共有しながら手続きを行ったので銀行口座の暗証番号を相手に知られてしまった」などが紹介されている。
国民生活センターでは、インターネット通販で購入した商品代金等の返金の際に、LINEの友達登録や画面共有するよう促されたり、「キャッシュレス決済サービスで返金します」と連絡が来たりした場合は、相手の指示には従わず、同センターに相談するようアドバイスしている。また、通販サイトを利用する際は、販売業者の所在地や連絡先、販売責任者名など販売業者の情報を事前に確認するように勧めている。
不安に思った場合やトラブルになった場合には、最寄りの消費生活センターや、消費者ホットライン「188(いやや!)」番に相談するように案内している。

