楽天と埼玉が観光振興で協定、上田知事「鷲宮はらき☆すた聖地」
左から上田清司埼玉県知事、埼玉県のマスコット「コバトン」、楽天の三木谷浩史社長 |
埼玉県と楽天は3日、観光振興の分野で連携する協定を結んだ。同日、「楽天市場」で都道府県の名産品を紹介する「まち楽」の埼玉県編に上田清司埼玉県知事のメッセージを掲載するコーナー「見ごろ食べごろ あっ! ちょっと驚き埼玉県」を開設。また、埼玉県が7月11日から9月13日まで実施する「埼玉県ものづくりスタンプラリー」において、参加者に「楽天スーパーポイント」をプレゼントするキャンペーンも行う。
埼玉県ものづくりスタンプラリーは、伝統産業の工房や食品工場、博物館などを見学してもらうイベントで、県内89施設が協力する。キャンペーンでは、各施設に用意するQRコードから専用サイトにアクセスしたユーザーに対して、楽天の各種サービスで利用可能な楽天スーパーポイント500円分をプレゼントする。楽天が都道府県と共同で楽天スーパーポイントを活用したキャンペーンを展開するのは初めて。
3日には都内で、楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏と上田清司埼玉県知事が会見。三木谷氏は「埼玉県内では948の店舗が楽天市場に出店しているほか、県民の25%が楽天市場の会員。私は仙台に行くときに埼玉県を通っているが、今後は通るだけでなくディスティネーション(目的地)にするとともに、埼玉県のさまざまな商品を全国にアピールしていきたい」と話した。
今後の連携関係について三木谷氏は、楽天が保有する各種データを埼玉県のプロモーションに活用してもらいたいと提案。具体的には、個人情報を明かさないかたちで楽天市場の購入情報などを提供することで、「埼玉県の方がご存じではない商品に人気が集まっていたり、逆にイケてると思っていた商品がイケていなかったりすることに気付くこともある」と説明した。
上田氏は「最近ではNHKの朝の連続ドラマで舞台となった川越が脚光を浴びている」「鷲宮はアニメ『らき☆すた』の聖地としても知られている」「B級ご当地グルメも大変盛ん」などと埼玉県をアピール。今後の連携関係については三木谷氏と同様、「消費者や観光客の動きが見える楽天市場の情報を埼玉県の産業政策に活用できるのではないか」と期待を示した。
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(増田 覚)
2009/7/3 16:58
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