ブログ・SNS市場規模は659億円、2010年には900億円規模に


 総務省の情報通信政策研究所は13日、ブログおよびSNSについて2008年度の市場規模に関する調査結果を公表した。

 調査では、ブログ・SNSによって事業者やユーザーが直接得る収益の総額を、ブログ・SNSの市場と定義。市場を、「EC市場(アフィリエイトの成果報酬)」、「広告市場(事業者の広告売り上げ)」、「サービス市場(事業者の有料会員による売り上げ)」、「出版市場(ブログ・SNSコンテンツの出版によりユーザーが得る収益)」、「ソフトウェア市場(ブログおよびSNS用のソフトウェア・ASP販売額)」の5つに分類し、それぞれの市場規模や将来動向について推計を行っている。

 また、ブログ・SNSによって間接的に得られる収益の総額を、ブログ・SNSの関連市場と定義。EC市場(アフィリエイトによる商品・サービスの売り上げ)と、出版市場(コンテンツ出版による書籍の売り上げ)について、関連市場規模を算出している。

 調査では、2008年度のブログ市場規模は160億1000万円、関連市場規模は1801億1000万円と推計している。市場規模の内訳は、EC市場が69億4000万円(43.4%)、広告市場が67億1000万円(41.9%)で大半を占めている。また、関連市場のほとんど(99.7%)はEC市場の売り上げとなっている。ブログ市場の今後については、2010年度には市場規模は183億円に成長すると予測している。

 SNS市場については、2008年度のSNS市場規模は498億8000万円、関連市場規模は69億4000万円と推計。市場規模の内訳はブログ市場と同様に、EC市場が274億7000万円(55.1%)、広告市場が207億4000万円(41.6%)で大半を占め、関連市場もほとんど(99.8%)がEC市場の売り上げとなっている。SNS市場は2010年度には716億6000万円に成長すると予測している。

 市場規模の推計にあたっては、64のブログサービスと153のSNSサービスを調査対象として、クローラーによる調査と事業者に対するアンケート調査を実施。2009年1月時点でのブログ登録者数は約2695万人、月間ページビュー数は約205億。SNS会員数は約7134万人、ページビュー数は約439億と推計している。


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(三柳 英樹)

2009/7/13 15:34