ウェザーニューズ、全国4万人による皆既日食の観測結果を公表


「今日の日食観測マップ」

 ウェザーニューズは22日、同社の携帯向けサイト「ウェザーニュース」内のユーザー参加型気象情報サービス「10分天気予報」で募った情報をもとに、皆既日食の観測結果を発表した。調査では携帯電話のGPS機能を用いて、全国各地の利用者4万人から皆既日食が見えたかどうかを報告してもらった。

 ユーザーは、皆既日食について「バッチリ見えた」「チラッと見えた」「見えなかった」「見逃した」のいずれかをウェザーニューズに報告。これを受けてウェザーニューズは、ユーザーの報告をマッピングした「今日の日食観測マップ」を作成した。

 ユーザーの報告によれば、梅雨前線の影響で皆既帯では雲が多く、皆既日食が観測できなかった地域が多かったことがわかった。その一方で、梅雨前線が日本列島の南に南下したことにより、前線から遠い地域を中心に、当初の予想よりも日食を楽しめたエリアが多くなったとしている。

 具体的には、沖縄が良い環境で観測できたほか、九州北部、瀬戸内海、近畿中北部、北陸では日食が「見えた」というレポートが多数報告された。また、雲に覆われていた東海から関東エリアも、愛知の一部、静岡、北関東、千葉の一部、北海道の一部で日食が見られたという。

 ウェザーニューズは、PC向けに24時間ライブ配信する気象情報番組「SOLiVE24」において、皆既日食が一番早く訪れたインドから中国、日本までの様子を放送した。また、携帯向けサイトの利用者から日食写真を募集する企画も行い、全国から4000枚以上の写真が寄せられたという。今回集まった写真は同社の携帯向けサイトで閲覧できる。


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(増田 覚)

2009/7/22 20:16