米Google、絶版書籍販売インフラを第三者に提供と発表


 米Googleは10日、絶版となっている書籍をGoogle Booksで公開することに関して、その販売インフラを第三者にも提供すると発表した。

 これは10日に米国下院司法委員会において、Googleのコーポレートデベロップメント担当シニアバイスプレジデントでチーフリーガルオフィサーのDavid Drummond氏が証言を行い、それに合わせて発表されたものだ。

 それによると、Google Booksの中で著作権期限が有効だが絶版となっている書籍、また権利者が確定していない絶版書籍に関して、Googleがデジタル化した書籍データのホスティングを行い、第三者、例えばAmazonやBarnes & Noble、書店などにアクセス権を公開すると発表した。

 これにより第三者は、それらの書店が選ぶインターネットに接続されたデバイスを通して、これら絶版書籍の販売を行うことができる。またこれらの書店は、Googleとは別に、独自に絶版書のデジタル化を並行して進めることができるとしている。

 Google Booksにおける絶版書籍の扱いは、Google Books和解案の中で問題となっており、「競争を阻害する」との指摘が多くの協業企業から出されていた。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/9/11 11:58