ネットいじめ・学校裏サイトの認知に、教員と保護者で格差


 ガイアックスは15日、ネットいじめ・学校裏サイトに関して、学校の教員と保護者に対して行った意識調査の結果を発表した。学校や家庭におけるネットトラブルを認知している割合で、教員と保護者で大きな差があることがわかった。

 ガイアックスでは、学校裏サイトなどの検索・監視・報告サービス「スクールガーディアン」を提供している。今回の調査は、7月から8月まで、同サービスのセミナー参加者(全28会場)を対象に実施したもので、教員368人、保護者236人から有効回答を得た。

 これによると、「学校または家庭内で、ネット上のトラブルが起きたことがありますか?」との設問で「ある」と回答したのは、教員では65%、保護者では14%だった。トラブルの多くが学校の友達間で起こり、学校生活上の課題として学校現場で明らかになっていくことが、この差異の原因だとみている。


ネット上のトラブルの認知率
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 「ネットパトロールをしたことがありますか?」との設問では、教員(有効回答164件)のうち、8%が「している」、28%が「したことがある」、64%が「したことがない」だった。保護者(有効回答250件)では、「している」が2%、「したことがある」が9%、「したことがない」が89%だった。途中でネットパトロールをやめたり、問題発生時のみに対応している人が多いものとみられ、ガイアックスでは「継続的な対策としての個人でのネットパトロールは、現実的に難しい」と指摘している。


ネットパトロールの経験
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(永沢 茂)

2009/9/15 13:33