ブロードバンド契約数のNTT東西シェアが50%を突破。総務省調査


ブロードバンド契約数の事業者別シェアの推移

 総務省は2日、2009年度 第1四半期(2009年6月末)における電気通信事業分野の競争状況に関するシェアデータを公開した。

 2009年6月末時点でのブロードバンドサービス全体の契約数は、前期比2.0%増の3090.5万件。事業者別シェアは、NTT東西が前期比0.8ポイント増の50.6%。総務省によれば、ブロードバンドサービスにおける四半期データの集計を開始した2004年3月末以来、はじめてシェアが50%を突破したという。

 以降は、ソフトバンクグループが13.7%、イー・アクセスが8.1%、KDDIが3.7%と続いている。なお、2009年6月にイー・アクセスがアッカ・ネットワークスを吸収合併したことに伴い、今回の発表からイー・アクセスの数値にアッカ・ネットワークス分も含まれている。

 回線別に見ると、FTTHの契約数は前期比5.8%増の1588.9万件。事業者別シェアは、NTT東西が0.1ポイント増の74.2%で、電力系事業者は0.1ポイント減の9.4%、KDDIが0.2ポイント増の7.3%、USENが0.2ポイント減の3.2%。また、導入物件別のNTT東西シェアは、「戸建て+ビジネス」が78.2%、「集合住宅」向けが68.6%。

 DSLサービスの契約数は前期比3.1%減の1083.5万件で、引き続き減少傾向にある。事業者別シェアは、ソフトバンクBBが38.4%、NTT東西が35.4%、イー・アクセスが23.1%と続いている。

 IP電話サービスの利用番号数は、2009年6月末で前期比3.5%増の2092万件。内訳は、0AB~J番号が7.8%増の1203万件で、1200万件を突破。050番号は1.9%減の889万件で、900万件を割り込んだ。

 全体シェアは、NTT東西が40.3%、ソフトバンクBBが18.9%、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が14.3%、KDDIが10.5%。番号別のシェアは、0AB~J番号はNTT東西が70.1%、KDDIが13.4%、ケイ・オプティコムが6.0%。また、050番号はソフトバンクBBが44.4%、NTT Comが33.7%、KDDIが6.6%となっている。


関連情報

(村松 健至)

2009/10/2 19:11