迷惑メール発信者のIPアドレス情報、ブラジルとの間で交換開始


 財団法人日本データ通信協会とJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8日、ブラジルとの間で、迷惑メール発信者のIPアドレスなどの情報交換を開始すると発表した。

 日本国内に着信する迷惑メールの大部分は海外から発信されており、ブラジルは毎月上位にランクされるという。例えば、インターネットイニシアティブ(IIJ)がとりまとめたデータによると、迷惑メール送信国におけるブラジルの比率は2008年末ごろから増加。2009年9月時点で約15%を占めて最多となっている。2位の中国は約10%。

 情報交換は、ブラジルのCERT.brとの間で行う。これにより、相手国から届いた迷惑メールの送信元に対して、相手国内の契約約款に基づく措置が促され、日本・ブラジル間で送受信される迷惑メールの減少が期待されるとしている。

迷惑メール送信国の比率の推移(出典:インターネットイニシアティブの報告書「Internet Infrastructure Review」)


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(永沢 茂)

2010/1/12 19:37