電通の12月単体売上高、ネットが雑誌を初めて上回る


電通の2009年12月度単体売上高

 電通の2009年12月度の単体売上高において、インターネットとモバイル関連メディアを含むインタラクティブメディアの売上高が40億5200万円(前年比49.0%増)に上り、雑誌の31億5400万円(同28.8%減)を上回った。月別の単体売上高でインタラクティブメディアが雑誌を超えたのは初めてだという。

 全体の売上高は前年比6.5%減の1189億6600万円。業務別で最も売上高が高かったのはテレビで569億3200万円(同4.7%減)、次いで新聞が104億2300万円(同14.9%減)だった。ラジオは17億8300万円(同2.8%減)。マスコミ4媒体はいずれも前年比を下回る結果となった。

 なお、電通では毎年、国内の広告費の推定を発表しているが、2007年までにインターネット広告はラジオと雑誌を上回っていた。さらに、2008年の推定によれば、マスコミ4媒体の広告費は、テレビが1兆9092億円(同4.4%減)、新聞が8276億円(同12.5%減)、雑誌が4078億円(同11.1%減)、ラジオが1549億円(同7.3%減)と、いずれも前年を下回っていた。これに対してインターネット広告費は6983億円で、前年比16.3%増加。新聞との差を縮めていた。


関連情報

(増田 覚)

2010/1/14 15:13