KDDIがジュピターテレコムに出資、関連会社に


 KDDIは、米Liberty Global(LGI)グループが保有する中間持株会社の買収を介して、LGIグループ関連会社であるジュピターテレコム(J:COM)の株式を保有すると発表した。手続きは2月中旬に行われる予定で、完了後、J:COMはKDDIの関連会社になる。

 KDDIでは、ケーブルテレビサービスを展開するジャパンケーブルネットを子会社に持ち、J:COMとの協業についても以前より高い関心を持っていたという。今回、資本参加することで、327万世帯というユーザーを持つJ:COMと戦略的な関係を作り上げ、魅力的なサービスの提供を目指す。

 J:COMの大株主は58.1%(以下、議決権比率ベース)を保有する住商/エルジーアイ・スーパー・メディア(SM社)だが、SM社は住友商事が41.3%、米LGIが中間持株会社経由で58.7%の持株比率となっている。SM社以外でもLGIや住友商事はJ:COMの株式を保有しており、J:COMの株式全体で見ると、LGI系列が37.8%、住友商事系が27.7%保有しているが、2月18日付けでLGIと住友商事の合弁関係が解消される。

 今回、KDDIでは、J:COM株式を保有するLGIグループの企業(Liberty Global Japan II、Liberty Japan、Liberty Jupiterの3社)を100%子会社化することで、LGI系列が保有していたJ:COM株を全て受け継ぎ、J:COM議決権の37.8%を保有することになった。取得金額は3616億5500万円だが、2010年3月期の業績には影響しないとのこと。


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(関口 聖)

2010/1/25 20:50