東京・大阪のラジオをネット同時配信、「radiko」実証実験開始


radiko

 地上波ラジオ放送をインターネットで同時配信する実用化試験「radiko」が15日、開始された。試験期間は8月31日まで。ユーザー登録の必要はなく、Flash対応のWebブラウザーで聴取できる。推奨環境はWindows 7/Vista/XP、Mac OS X 10.6/10.5。推奨ブラウザーはInternet Explorer 6以降、Safari 3以上、Firefox 2以上。

 「radiko」は、在京および在阪の民放ラジオ13局と電通が共同で設立した「IPサイマルラジオ協議会」が実施する実用化試験配信。IPアドレスをもとに、ユーザーを関東地区(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)と関西地区(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)に分け、それぞれのエリアに準じたラジオ放送をリアルタイムに配信する。

 聴取可能なラジオ放送は、関東地区がTBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、ラジオNIKKEI、InterFM、TOKYO FM、J-WAVEの7局。関西地区が朝日放送、毎日放送、ラジオ大阪、FM COCOLO、FM802、FM OSAKAの6局。どちらも基本的にCMを含めてインターネットに配信される。

 IPサイマルラジオ協議会では、実証実験を通じて9月以降の実用化を目指す。また、他地域への拡大や、iPhoneやAndroidなどのモバイル対応についても検討予定としている。


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(三柳 英樹)

2010/3/16 12:59