沖縄クロス・ヘッド、クラウド型ホスティングサービス「CUMO」


CUMOのロゴ

 沖縄クロス・ヘッド株式会社は4月22日、クラウド型ホスティングサービス「CUMO(キューモ)」を提供開始した。価格はSプラン(CPU×1、メモリ1GB)で月額8000円(税別)から。

 CUMOは、必要な時に必要な分だけのサーバーリソースを迅速に確保できるオンデマンド型サービス。コントロールパネルを用意し、サーバーの起動・停止やファイアウォール設定、スペックの変更も可能。月々の請求金額もコントロールパネルより確認できる。

 OSはCent OSまたはdebianから選択可能。コントロールパネルからファイアウォールの設定やポートの設定などもWebのメニュー画面から行えるほか、構築ずみの仮想専用サーバーのディスクイメージを新規に増設するサーバーにまるごとコピーして稼働することも可能。急激なアクセスアップの際なども素早くサーバー増設ができる。

 いずれもプランも、標準でサーバーごとにグローバルの固定IPアドレスが1個付与される。また、1アカウントで複数のローカルネットワーク(仮想LAN)を所有することができる。

 そのほか、サーバーごとにCPU、メモリ、ディスク、ネットワークの各使用率をグラフで表示するリソースモニター機能、サーバーの停止中にセーブとロードができる機能も、現在はβ版として標準で提供する。

 今後のサービス強化点としては、5月中にはWindowsサーバーベースの仮想専用サーバーも提供を予定する。沖縄クロス・ヘッドによれば、「Windowsサーバーを提供するオンデマンド型クラウドサービスは日本で初めてではないか」という。WindowsサーバーはWindows PCユーザーにとって慣れた使い勝手で利用できることから、プライベートクラウドのインフラとしての利用が見込まれるという。

 また、夏ごろにはAmazon EC2のEBSサービスのようなディスクサービスと、ロードバランサーの提供を予定している。回線では、今後沖縄GIX(グローバル・インターネット・エクスチェンジ)を利用したアジア地域へのクラウドプラットフォーム事業を展開していく。通常、日本とアジア間の接続も米国の回線を経由するが、アジアに直接つながる沖縄GIXを利用すると「体感でわかるほど速度が違う」(同社)という。

UNIXベースだけではなく、5月中にはWindowsサーバーベースのサービスも提供予定。Windowsベースのため、Windowsユーザーなら誰でもサーバーを違和感なく利用できる
複数のVLANを構築可能で、VLANごとにサーバーの追加が行なえる。既存のサーバー機のイメージコピーをして素早くサーバーの冗長化も行なえるサーバーを設定するコントロールパネル画面。わかりやすく見やすい画面を心がけたという

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(工藤 ひろえ)

2010/4/23 06:00