Gumblarも悪用するPDF攻撃型ウイルス、G Dataが注意喚起


 ドイツのG Data Softwareは10日、同社が提供するセキュリティ製品が4月に検出したウイルスの集計結果をとりまとめた。全世界でのべ約130万種類のウイルスを検出し、このうち全体の11.4%が、PDFの脆弱性を攻撃するウイルス「JS:Pdfka-OE」だったとして注意を呼びかけている。

 PDF攻撃型ウイルスについてG Dataは、通常は有効になっているAdobe Reader/AcrobatのJavaScriptが狙われ、Gumblar(ガンブラー)攻撃にも悪用されていると指摘。対策としては、Adobe Reader/Acrobatを適宜アップデートするか、場合によってはJavaScriptを無効にすることも推奨している。

 4月はこのほか、Yahoo!メールやHotmailなどのWebメールサービスを標的として、悪意のあるサイトへ誘導したり、添付ファイルを実行させることでウイルスに感染させ、そのPCをボット化する「Win32:Rodecap」が新たに確認された。全体では2位となる1.70%を占めた。


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(増田 覚)

2010/5/10 19:15