IPAが「情報セキュリティ安全相談窓口」設置、複数窓口を一本化


 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は19日、コンピューターウイルスや不正アクセスに関する相談を受け付ける複数の窓口を統合し、マルウェアおよび不正アクセス全般の相談を一元的に対応する「情報セキュリティ安心相談窓口」を設置した。相談窓口を選択する手間を省き、速やかに適切な情報を提供することが狙い。

 IPAによる相談窓口は当初、「ウイルス110番」と「不正アクセス相談」の2種類のみだったが、2006年3月にはファイル共有ソフトを介した情報漏えいに関する「Winny緊急相談窓口(winny119)」、2008年9月には特定の組織や個人を狙った標的型攻撃メールに関する「不審メール110番」を設置するなど、脅威の変化に伴い相談窓口を増やしてきた。

 しかし、最近では「偽セキュリティ対策ソフト」「ワンクリック請求」「ガンブラー攻撃」など、今までのウイルスや不正アクセスの範ちゅうを超えた相談が増え、今後はPCだけでなく携帯電話やスマートフォンなどの携帯端末も攻撃対象となることも予想されるため、複数の相談窓口を一本化した。

 IPA職員が相談に対応するのは平日10時から12時、および13時30分から17時。FAXやメールの相談も受け付けている。相談窓口の一本化に伴い、時間外でも多くの問題を解決できるよう、ウェブサイトのFAQの充実を図るとともに、対応範囲外の相談についても、簡単な説明と適切な相談窓口へのリンクをFAQに掲載していく。

【お詫びと訂正 11:28】
 記事初出時、相談の受付時間を平日10時から12時、および13時30分から17時と記載していましたが、正しくは平日10時から12時、および13時30分から17時です。お詫びして訂正します。


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(増田 覚)

2010/10/20 06:00