Chrome開発者向けチャンネルで“Flash Cookie”の削除機能を搭載


 ウェブブラウザー「Google Chrome」の開発者向けチャンネル「Chrome Dev channel release」の今週版に、Adobe Flash Playerのローカルストレージをブラウザー設定画面から削除できる機能が搭載された。

 Adobe Flash Playerでは、ウェブページを利用する際に、一般に“Flash Cookie”と言われるファイルがローカルストレージに蓄積されていく。このデータは閲覧履歴の一部となるが、ユーザーがFlash Cookieを削除したいと考えた場合、これまではAdobeのウェブサイト上のオンライン設定画面で行う方法しか提供されてこなかった。

 このため、GoogleではAdobeや他のウェブコミュニティと共同で、新APIとなる「NPAPI ClearSiteData API」を設計した。このAPIはFlash Player 10.3に実装される。

 Chromeの開発者向けチャンネルではこのAPIを利用して、Chromeブラウザーの設定画面からFlashのローカルストレージデータを直接削除できるようにした。他ベンダーのプラグインでも、このAPIに従っていれば同様にローカルデータを消すことができる。ただし現時点では、このAPIをサポートしているプラグインはFlash Playerのみだとしている。

 将来的には、この機能がChromeの正式版に搭載されることにより、ユーザーのブラウジング履歴データをユーザー自らがコントロールしやすくなることが期待できるだろう。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/4/27 11:51