Windows 8では2種類のUIを搭載、「Metro」と現行デスクトップ


 次期WindowsとなるWindows 8では、新しい「Metro」スタイルのユーザーインターフェイス(UI)と、現在使い慣れているWindowsデスクトップの改良バージョンの2つを使い分けられるようにすることが明らかになった。

 これは、Windows 8の進ちょく状況について公開する公式ブログ「Building Windows 8」において、Windows部門プレジデントであるSteven Sinofsky氏が8月31日、説明したものだ。

 Windows 8では、Windows Phoneで導入されたタイルスタイルUI「Metro」が採用されることが発表されていた。しかし先週になってWindowsエクスプローラーのUIが公開され、そこではMicrosoft Officeのリボンインターフェイスが採用されたことが発表された。このため、全体としてはどのようなUIになるのかが大きな疑問点として残り、議論となっていた。

 そこで今回、Sinofsky氏はこの混乱を受けて、その答が両方であることを発表した。

「Metro」スタイルのUI(Building Windows 8公式ブログより画像転載)

 Windows 8では、MetroスタイルのUIで、Metroアプリを動作させることができる。一方で、既存のWindowsアプリケーションを現在と似たデスクトップのUIで使用し続けることが可能だ。開発者はMetroスタイルのアプリを開発するのか、あるいは現在のスタイルのWindowsアプリケーションを開発するのかを選択することになる。

 しかし、これまでの多くのケースでは、2つのスタイルを同時に使用できるようにすると失敗することが多い。Microsoftがこれを知らないはずはなく、Windows 8でユーザーが納得するようなどのような仕組みを用意しているのか、興味を引くところだ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/9/1 10:29