Objective-C不要のiOSアプリ開発ツール「NextScript」無償公開、電子絵本向け


 電子書籍出版などを手がけるNEXTBOOK株式会社は1日、iOSアプリ開発ツール「NextScript」を公開した。電子絵本制作に最適化したHTMLライクなマークアップ言語で、法人・個人問わず無償で利用可能。同ツールで制作したアプリの販売や配布も認められている。なお、サポートは有料。アプリのビルドのためにXcode(アップル製の開発環境)も別途必要となる。

 NextScriptは、iOSアプリの開発言語として一般に知られるObjective-Cを直接扱うことなく、電子絵本をはじめとした各種iOSアプリを開発するためのツール。スクリプト体系についても極力簡素化させており、NEXTBOOKでは「HTMLやActionScript等の経験が多少でもあるクリエーターであれば、1日で習得可能な内容」とアピールしている。

 NextScriptで使用するオブジェクトのクラスは17種類、ロジック記述構文5種類。Objective-Cプログラミング特有のメモリ管理に関する知識も不要としている。このほか、プラグインをObjective-Cで開発して機能拡張することもできる。

 NEXTBOOKでは、すでにNextScriptベースで開発した電子絵本アプリ34タイトル(有料・無料含む)をApp Storeにて公開中。今後は、NextScriptによるアプリ開発受託、サポート事業なども手がけていく。


関連情報

(森田 秀一)

2011/9/2 16:24