専門学校の「次世代ICT人材育成Alliance」スタート、アドビとMSが協力


 財団法人専修学校教育振興会は7日、専門学校における産学連携プロジェクトとして、アドビシステムズ株式会社と日本マイクロソフト株式会社の協力のもと、「次世代ICT人材育成Alliance」を立ち上げたと発表した。モバイルアプリ開発などに必要なツールや知識・技術などを2社が提供。同アライアンスに参加する専門学校において、企業で即戦力となるICT人材を育成するのをサポートする。

財団法人専修学校教育振興会理事長の福田益和氏財団法人専修学校教育振興会事業課課長の八ツ田亮氏

 同アライアンスではまず、参加校からの代表者を対象にした2日間程度の「リーダーズキャンプ」を開催し、情報デザインやエンジニアリング、クライアントへの提案方法などを含めた特別講座を2社がそれぞれ実施する。続いて、これに参加したリーダーが出題された課題を所属学校に持ち帰り、学内チームを編成して取り組んだ成果を「コンペティション」に提出。優秀チームに対してアドビシステムズと日本マイクロソフトからインターンシップ枠を提供するという流れ。2社ではさらに、それぞれワールドワイドで実施しているコンテストなどへの招待も検討するという。

アドビシステムズ株式会社代表取締役社長のグレイグ・ティーゲル氏アドビシステムズ株式会社マーケティング本部教育市場部担当部長の増渕賢一郎氏日本マイクロソフト株式会社業務執行役員社長室長兼シチズンシップリードの牧野益巳氏

 学生向けの講座のほか、専門学校の経営陣や教職員向けのセミナーも実施する。専修学校教育振興会では、同アライアンスにより今後数年間で350校・約5万人の学生への支援を目指すとしている。


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(永沢 茂)

2011/10/11 06:00