DNP、公衆無線LAN利用者向けプッシュ型広告配信サービス
大日本印刷株式会社(DNP)は26日、公衆無線LANを使って、スマートフォンなどのモバイル端末向けにプッシュ型で広告やキャンペーン情報を配信するサービスを開始した。
コネクトフリー株式会社が展開する公衆無線LANを利用した情報配信サービス「connectFree」を活用し、DNPの顧客企業の広告やキャンペーン情報を配信する。生活者が公衆無線LANを利用してモバイル端末で閲覧したすべてのサイト上に広告やキャンペーン情報を表示することで、エリアプロモーションを実現するという。
今回DNPでは、グループ会社の店舗である「MARUZEN&ジュンク堂 渋谷店」において同サービスを活用する。具体的には蔵書の在庫検索、Twitterによる情報発信、ECサイトへの誘導などを行う。
店舗がサービスを導入するには、connectFree専用の公衆無線LAN用ルーターを店舗に設置する必要がある。専用ルーターは個別のIDを持っており、ルーター単位で独自の情報を配信できる。
専用ルーターに接続可能なエリアにいる生活者がモバイル端末でネットに接続する際、connectFreeの公衆無線LANを選択すると、生活者が閲覧するすべてのサイトの上部に、個々のルーターと関連して配信する「ADバー(帯状の情報)」が表示される仕組み。
ADバーには、割引クーポンなどお得情報を提供することで、生活者の満足度や利便性を高めるとともに、キャンペーンやイベント告知など企業のプロモーション活動として商品の認知度や企業イメージを向上させられるという。
ルーター1台あたりの利用料金は月額7875円。初期設定費用や配信するコンテンツ作成費用は個別見積り。DNPでは飲食店やショールーム、テーマパーク、観光施設など集客上場を図る企業や団体にサービスを提供し、初年度1億円の売上を目指す。
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(増田 覚)
2011/10/26 15:18
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