リクルート、イベント告知から決済までを一元管理できる「eventATND」


 セミナーや講演会、飲み会、結婚式2次会……。こうしたイベントを開催するには、告知や集客、参加申し込み状況の確認、集金などが欠かせない。これらの手間を軽減するというサービスをリクルートが2日、公開した。

 サービス名は「eventATND(イベントアテンド)」。イベントの主催者は、イベント告知ページの作成、SNSを使ったプロモーション、参加者の管理、決済(要手数料)までをウェブ上で一元管理できる。決済サービス以外の利用は無料だ。

 イベント主催者はサイトにアクセスし、フォーマットに必要事項を記入すれば、ブログ感覚で告知ページを作成できる。動画や画像を活用したカスタマイズや、パスワードによる閲覧制限も可能。

 告知ページには専用URLが発行され、主催者はメールに貼り付けて一斉送信したり、ワンクリックでTwitterやFacebook上で共有できる。イベントの情報は、eventATNDのポータルサイトにも無料で掲載することも可能。

 イベント管理機能としては、専用ページで参加者の申し込み状況をリアルタイムに確認できるほか、参加者リストをCSV形式で出力したり、スマートフォン向けアプリによる参加者受付も行える。

 有料イベントの場合は、クレジットカードによるオンライン決済システムを利用してチケットを販売できる。その際、チケット売り上げの8%を手数料としてリクルートに支払う必要がある。

 リクルートは2008年9月、同社の実証・研究機関「メディアテクノロジーラボ」において、「eventATND」の前身となる「ATND」を開始。現在は月間で1000件のイベントが投稿されている。eventATNDはATNDの機能を継承しつつ、決済サービスを追加した。将来的にはATNDをeventATNDに統合させる考えだ。

 リクルートは今後、ユーザーの投稿を促すとともに、同社の顧客接点を生かして住宅内覧会やセミナー、女子会などの独自イベントも主催・告知していく。2014年までに取扱高300億円を目指すという。


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(増田 覚)

2011/12/5 06:00