東芝、音声書き起こしを支援するウェブサービスを無償公開


 株式会社東芝は1日、録音した音声の書き起こし作業を支援するウェブサービス「ToScribe(トゥースクライブ)」ベータ版を公開した。9日正午までに登録すれば、2~6カ月後に予定している一般公開の時期まで無料で利用できる。一般公開した後も、無償提供するという。

 ToScribeは、ネットに接続したブラウザー経由で、音声の書き起こしを行えるようにするサービス。ユーザーが入力した文字列と音声データを自動で比較することで、音声データ上における文字入力の完了位置を検出し、その位置まで巻き戻しを行う「自動頭出し機能」を搭載しているのが特徴。

 このほか、音声データに含まれる複数の発言を話者ごとに分類する「話者分類機能」や、書き起こした文章中であいまいな個所や誤字・脱字を指摘する「整文支援機能」なども搭載する。

 音声の書き起こしは通常、文字入力よりも音声再生の速度が速いため、頻繁な巻き戻しの手間が発生する。従来の書き起こし支援ツールは、決められた秒数しか巻き戻せず、適切な巻き戻しが難しかったが、自動頭出しが可能なToScribeはこうした手間を軽減するという。

 音声ファイルはWAV/WAVEおよびMP3、書き起こし結果はテキストファイルおよびCSVファイルに対応する。対応OSはWindows 7/Vista/XP、対応ブラウザーはInternet Explorer 7以降およびFirefox 3.6以降。Adobe Flash Player 9.0.115.0以上をインストールしておく必要がある。


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(増田 覚)

2012/2/1 17:18