GoogleがWSJの記事に反論、「金で検索結果が変わることはない」
米Googleは8日、同社を批判する記事が7日付けの「Wall Street Journal(WSJ)」に掲載されたことを受け、「事実と異なる」と反論した。WSJの記事は、Googleの市場における独占的な地位を懸念したもので、ショッピング比較サイト「Nextag」のCEOを務めるJeffrey Katz氏が寄稿した。
この記事では、Googleの検索結果が、広告主のサイトほど目立つように表示されると指摘。これに対してGoogleは、「通常の検索結果が金銭の支払いの有無によって左右されることは決してない」と反論。検索結果はユーザーにとっての関連性のみに基づいたアルゴリズムをベースにしていると強調した。さらに、広告についてはラベルが貼られており、通常の検索結果とは区別できるように表示していると説明した。
GoogleがNextagを含む競合サイトを不当に扱うようなアルゴリズムに変更しているというKatz氏の指摘に対しては、「過去に何度も言ってきたことだが、我々はウェブサイトのためではなく、ユーザーに役立つ検索を作っている。競合に損害を与えるためにアルゴリズムを変更することはない」と反論した。
このほか、Googleは検索結果の良い場所を自社製品やサービスの宣伝に使っているという指摘に関しては、「どのようなサイトであっても自らがベストで、Googleの検索結果で上位に表示されたいと思っていることは理解できる」と前置きした上で、「我々の検索結果が役に立たなければ、ユーザーはNextagやAmazon、Yelp、Bingといった他のサイトを使える」と述べた。
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(増田 覚)
2012/6/11 13:34
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