Google、球体の“ソーシャル”ストリーミング端末「Nexus Q」発表

スマホをタッチするだけで部屋のジュークボックスに変身


 米Googleは27日、米国で製造されている謎の端末の正体が「Nexus Q」であることを明らかにし、7月半ばに米国で299ドルで発売すると発表した。

「Nexus Q」の紹介ページ

 これは、Androidスマートフォンやタブレット端末にいわば閉じ込められている音楽や動画などのGoogle Playコンテンツを、ヘッドフォンから部屋のスピーカーへと解放する端末だ。

 使い方としては、Nexus Qを家の一番よいスピーカーかテレビに接続する。再生したい音楽や動画を選んでAndroid端末をNexus Qにタッチすると、接続されたスピーカーやテレビでそのコンテンツが再生される。コンテンツはクラウドに保存されており、ユーザーはプレイリストを登録するだけだ。Nexus Qはクラウドから直接再生する。

 これがなぜ“ソーシャル”かと言えば、例えばホームパーティーで集まった友人たちが、かけたい楽曲を次々にNexus Qにタッチしていくと、それらを次々に再生できるからだ。持ち寄った音楽を皆で楽しむことができ、昔のジュークボックスのような存在にもなる。まさにソーシャル(社交的)なストリーミング端末と言える。

 Nexus Qはデザインもユニークだ。球形をしており、周囲にはLEDによって動作状態を知らせる。同製品の紹介動画では、米国で設計・製造されている「Made in USA」ということが強調されており、端末製造を中国などに外注する近年の傾向と異なる方法を採用しているだけでなく、ハードウェアメーカーとしてのGoogleをアピールする結果にもなっている。

 本体の直径は116mm、重さは923g。25Wのアンプ、HDMIやバナナジャックスピーカー端子、有線LANポートなどの各種接続端子、IEEE 802.11a/b/g/nの無線LAN、Bluetooth、NFCなどを備える。メモリは、1GB LPDDR RAMと16GB NANDフラッシュメモリ。OSには、Android 4.0“Ice Cream Sandwich”を採用している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/6/28 12:15