Google、公式ブログの統廃合など複数サービスを提供打ち切りへ


 米Googleは4日、サービス見直しの一環として、新たに複数のサービス/製品の提供を打ち切ることを発表した。企業や教育機関向けサービス「Google Apps for Teams」、ポッドキャスト検索アプリ「Google Listen」、動画サービス「Google Video for Business」を終了するとともに、Google公式ブログの統廃合も行っていく。

 Google Apps for Teamsは、企業や学校で同じドメイン名のメールアドレスを持つユーザーがGoogle DocsやGoogle Calendar、Google Talkなどを利用できるサービス。2008年に開始した。Googleでは当初の予測ほど便利ではなかったとして9月4日以降、Google Apps for Teamsのアカウントを個人のGoogleアカウントに統合し、同サービスを終了する。

 Google Listenは、ポッドキャストを検索・聴取できるサービスとして2009年8月、同社の実験的プロジェクトを公開するサイト「Google Labs」を通じて開始した。しかし、「Google Playを通じて数多くのポッドキャストアプリにアクセスできるようになった」という理由から、サービスを終了することとした。アプリをインストール済みのユーザーは引き続き利用できるが、11月1日以降、ポッドキャスト検索が利用できなくなる。

 Google Video for Businessは、「Google Apps」を導入している企業や教育機関が、組織内で動画をホスティングしたり共有できるサービス。Googleは今秋以降、Google Video for Businessでホスティングしているすべての動画をオンラインストレージサービス「Google Drive」に移行する。なお、Google Driveに移行した動画は、ユーザーの使用済みファイル容量としてカウントされることはない。

 このほかGoogleは、現在150以上ある自社製品やサービスに関する公式ブログを統廃合することも発表。まれにしか更新されないブログや、他のブログと重複するブログについては順次、閉鎖していく。


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(増田 覚)

2012/8/6 13:11