オンラインストレージ「KDrive」の無料容量が最大50GBに、Mac向けソフトも


 キングソフト株式会社は22日、オンラインストレージサービス「KDrive」の無料容量を従来の最大10GBから最大50GBに増量した。新規登録時は30GBとなっているが、友だちを招待したり、同社のオフィスソフト「KINGSOFT Office」のシリアルナンバーを入力することなどにより、最大で50GBまで増量できる。

 無料容量は、KINGSOFT Officeのシリアルナンバー入力で20GB、KDriveのPCクライアントソフトからの初回ログインで2GB、KDriveのAndroidアプリからの初回ログインで5GB、友だち招待で1人につき2GB増える。KDriveにログインしてチェックインボタンを押すと、1日に1回ランダムで100MBから1GBの容量が増える仕組みも用意する。

無料容量を増やす方法無料最大容量の各社比較

 キングソフト代表取締役の沈海寅氏は、「無料容量は業界最大。スマートフォン搭載のカメラが高解像度化し、データが巨大化する中では端末容量に限界がある。今後もオンラインストレージのニーズは拡大するだろう」と話す。今回の容量拡大によって年内100万ユーザー獲得を目指すという。

 キングソフトはこのほか、Mac向けのクライアントソフト「KDrive for Mac(β)」を公開した。インストールするとコンピューター内に同期専用フォルダーが作成され、Mac上で作成したファイルをアップロードすれば、iPhone、iPad、Android向けのKDriveアプリから閲覧できる。Mac OS X 10.7以降に対応する。

 iPhoneアプリ、Androidアプリ、Windows向けクライアントソフトでは新たに、共有したいファイルのリンクを作成する「パブリックリンク」機能を追加。これにより、KDriveに登録していないユーザーでも、メールなどに貼られたリンクからファイルを受信できる。パブリックリンクには自動生成されるパスワードも付与することが可能だ。

 さらに、iPhoneアプリは撮影した写真をKDriveに自動アップロードする「クラウドカメラ」機能を搭載。Windows向けクライアントソフトでは、7日前までのファイル変更履歴からファイルを復元できるようになったほか、1ファイルあたりのアップロード可能な容量が従来の500MBから1GBに増えた。

 料金体系では新たに月額プランを追加し、30GBで500円、50GBで800円、100GBで1500円のプランが購入できるようになった。新規登録者は初月は無料となる。

KDrive for Mac(β)クラウドカメラ機能

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(増田 覚)

2012/8/22 16:18