“コンプガチャ”終了後の課金額、減少した人は3割。6割は変化なし


 株式会社ジャストシステムは23日、ソーシャルゲームの利用状況に関してアンケート調査した結果を発表した。“コンプガチャ”提供終了前後における課金額やプレイ時間の増減のほか、ソーシャルゲームに費やした金額・時間に対する反省・後悔の念の有無などを聞いている。

 調査は、ジャストシステムが運営するネットリサーチサービス「Fastask」を使って8月10日~13日に実施したもの。同サービスのアンケートモニターのうち、ソーシャルゲームを利用したことのある15~49歳の1000人が回答した。

 まず、基本プレイが無料のソーシャルゲームにおいてガチャやアイテムを購入するために課金した経験があったのは485人(48.5%)だった。目的としては、「回復/時間短縮用アイテム」の43.3%、「アバター関連のファッションアイテム」の38.1%、「ガチャ/景品くじ(コンプガチャ以外が主目的)」の36.3%、「ガチャ/景品くじ(コンプガチャが主目的)」の31.1%などが多く挙げられた。1カ月あたりの平均使用額は1000円以内が55.3%と半数以上で、過去最高額でも1000円以内が33.8%を占める。

ソーシャルゲーム課金者の目的

 MobageやGREEなどが5月にコンプガチャの提供を終了したことを受け、6月以降の課金額が減ったのは31.9%(「非常に減った」20.4%と「やや減った」11.5%の合計)で、61.9%は「変わらない」と回答した。一方、増えたとしたのは6.2%(「非常に増えた」2.3%と「やや増えた」3.9%の合計)だった。

コンプガチャ終了後の使用金額

 「変わらない」「非常に増えた」「やや増えた」と回答した330人に、金額が減ってない理由を選択する設問では、「元々、コンプガチャが課金する動機ではなかったから」が67.9%と多数を占めた。そのほかは「魅力的なゲームが増えたから」が7.6%、「コンプガチャ以外に課金したい用途をゲーム会社が打ち出してきたから」が5.2%、「ソーシャルゲーム以外にお金を使いたい趣味がないから」が3.3%、「実生活の金銭面などに余裕が出てきたから」が2.7%など。

コンプガチャ終了後に使用金額が減らない理由

 課金経験者485人に対して、ソーシャルゲームに使ってきた金額について「無駄に使ってしまった」と反省・後悔したことがあるかたずねた設問では、「反省・後悔している」が26.4%、「どちらかと言えば反省・後悔している」が34.2%、「どちらかと言えば反省・後悔していない」が20.8%、「反省・後悔していない」が18.6%。反省・後悔の念を持っている人が計6割に上ることがわかった。

使用金額に対する反省・後悔

 課金未経験者も含めた回答者全員1000人のうち、コンプガチャ提供終了後にプレイ時間が減ったと回答したのは14.6%(「非常に減った」7.0%と「やや減った」7.6%の合計)で、こちらも「変わらない」が79.1%と大多数。増えたとしたのは6.3%(「非常に増えた」1.8%と「やや増えた」4.5%の合計)。

 ソーシャルゲームをプレイしてきた時間について、「無駄に使ってしまった」と反省・後悔したことがあるかとの設問では、「反省・後悔している」が12.8%、「どちらかと言えば反省・後悔している」が28.4%、「どちらかと言えば反省・後悔していない」が26.8%、「反省・後悔していない」が32.0%。時間については、反省・後悔の念を持っていない人の方が多い結果となった。


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(永沢 茂)

2012/8/24 06:00