AntiSec、FBIから入手したとするiOSのデバイスID約100万件を公開


 AntiSecと名乗るハッカーグループが3日、Apple製品の個体識別番号(UDID)などをFBIのノートPCから盗み出したとして、一部をインターネット上に公開した。

 AntiSecが投稿した声明によると、2012年3月にFBIの捜査官が使用しているノートPCにJavaの脆弱性を利用して侵入し、ファイルを入手。この中のファイルに、1236万7232件のiOS端末のUDID、ユーザー名、デバイス名、デバイスの種類、Apple Push Notification Service(APNS)のトークン、郵便番号、携帯電話番号、住所などのリストが含まれていたという。

 AntiSecでは、FBIがUDIDを人の追跡目的で使用している疑いがあるとして、警告のため一部のデータを公開することにしたと説明。入手したデータのうち、個人データを削除した状態の100万1件分のデータだとするリストを、インターネット上に公開した。データには、UDID、APNSのトークン、デバイス名、デバイスの種類が含まれているとしている。

 米連邦捜査局(FBI)は4日、「iOS端末と関連する個人情報のリストがFBIのノートPCから流出したとする報道を確認しているが、現時点でFBIのノートPCが侵害されたり、こうしたデータをFBIが捜索あるいは入手したという証拠はない」とする声明を発表した。


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(三柳 英樹)

2012/9/5 20:43