iOS 6の「Passbook」に対応、電通が電子チケット・会員証発行システム


 株式会社電通は14日、企業向けの電子チケット・電子会員証発行管理システム「PASSSS(パススス)」を発表した。iPhone 5をはじめとしたiOS 6搭載端末向けアプリ「Passbook」に対応するのが特徴。21日からまず電子クーポン発行用サービスとして提供を開始する。

「PASSSS(パススス)」のサービスロゴ

 企業が顧客に対してPassbook対応サービスを提供するには、アップルが指定する形式でのデータファイル生成に加え、2次元バーコード読み取り機器や、発行管理システムが必要になる。電通では、これらを短時間かつ統合的に導入できるシステムとしてPASSSSを開発した。

 PASSSSの実際のシステムは、ウェブ上でデータ発行・管理するためのシステムと、発行済みデータを読み込むためのリーダーアプリから構成される。なお、顧客がPassbookで電子クーポンなどを受け取るには、ウェブサイトやメール経由で2次元バーコードデータをダウンロードする必要がある。

 PASSSSを利用する企業側は、顧客の利用状況をリアルタイムに確認したり、発行したクーポンの内容を事後に更新するといったことが可能。

 顧客側はPassbookを利用することで、取得した会員証やチケットを一元管理したり、GPSに連動した通知などを受け取ることができる。


PASSSS用リーダーアプリの画面イメージPassbookで実際にサービスを受ける際の概念図

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(森田 秀一)

2012/9/14 13:47