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不正アプリマーケット「Gcogle Play」が「ANDROID EXPRESSのPLAY」に刷新

 株式会社シマンテックは15日、Androidスマートフォンから個人情報を収集する不正アプリの詐欺師グループが、Google Playを装った偽マーケットサイトをリニューアルし、新たな名称で不正アプリの配布を継続していると発表した。

 すでにシマンテックが発見していた「Gcogle Play」(2文字目が「o」ではなく「c」)と称する偽マーケットが、「ANDROID EXPRESSのPLAY」に変わったという。偽マーケットへの誘導は、Androidアプリを宣伝するニュースレターに偽装したスパムメールから行われる。

 そこで配布されているアプリの名称は、「バッテリー・キーパー」「スマホワンセグ」「Check Your Phone!!」「どこでもWiFi」「迷惑メールブロック」「放電王」「神アプリまとめ」「料理の鉄人」「Alarm Clock Final」の9種類があるが、最終的にダウンロードされるのは同一のアプリで、このアプリを実行すると端末の電話番号や連絡先に登録されている名前・メールアドレスなどの個人情報がリモートサーバーにアップロードされるという。

 なお、シマンテック製品ではこのアプリを「Android.Exprespam」として検出する。

 「Gcogle Play」については、シマンテックが先週、同社公式ブログで注意を喚起していた。その情報が報道などを通じて広がったことを受け、詐欺師グループが偽マーケットと不正アプリの名称を変更したものとシマンテックではみている。

 シマンテックによると、「ANDROID EXPRESSのPLAY」のドメイン名の登録日は1月7日で、シマンテックがこの詐欺について関するブログ記事を公開した日と奇しくも同じだったという。

(永沢 茂)