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「Flash Player」のセキュリティアップデート公開

 米Adobe Systemsは11日、「Flash Player」のセキュリティアップデートを公開した。クリップボード内のコンテンツが読まれてしまう脆弱性など、2件の脆弱性を修正している。Adobeでは、ユーザーに対して最新バージョンへのアップデートを推奨している。

 最新バージョンは、Windows/Mac向けが「12.0.0.77」、Linux向けが「11.2.202.346」。なお、Windows/Macにおいてバージョン12系列を導入できないユーザーのために、バージョン11系列で脆弱性修正を行った「11.7.700.272」も用意されている。

 Flash Playerを標準で同梱しているWindows 8.1向けのInternet Explorer 11、Windows 8向けのInternet Explorer 10、Windows/Mac/Linux向けのGoogle Chromeでは、各ブラウザーがそれぞれ最新バージョンに自動アップデートされるのと同時にFlash Playerも「12.0.0.77」にアップデートされる。

 Adobeでは、今回修正した脆弱性の緊急度を、4段階中で2番目に高い“Important ”とレーティングしている。また、アップデートを適用する優先度は、Linuxについては3段階中で最も低い“Priority 3”、それ以外は2番目に高い“Priority 2”とのレーティングだ。

 “Priority 2”は、「過去に攻撃リスクが高いとされたことのある脆弱性」を修正するものだが、現時点では攻撃対象になっているとの報告はなされておらず、過去の実績からみて今後悪用されることにはならないとAdobeが判断したもの。「近い将来に(例えば30日以内)適用すること」が推奨されている。

(永沢 茂)