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タブレット端末国内市場規模、2015年度には1000万台超に~ICT総研
~顧客満足度の高い端末はiPad/iPad miniとSurface
(2014/5/28 17:20)
株式会社ICT総研は5月28日、タブレット端末市場に関する調査結果を発表した。2013年度の国内出荷台数は前年度比46%増の713万台となり、3年連続で過去最高を記録。2016年度には1170万台まで市場拡大すると予測している。
調査によると、タブレットの国内市場は2011年度276万台、2012年度489万台、2013年度713万台と順調に拡大。今後もノートパソコンの代替、教育用、シニアユーザーなどの需要増加により、あらゆるシーンでタブレットが利用されるようになっており、普及率は5割を上回ると分析。2014年度に890万台、2015年度に1,041万台、2016年度には1,170万台に達する見込みと予測する。
OS別では、2013年度のiPad出荷台数は320万台でシェア45%を占め、Androidタブレットの44%を僅差で上回った。iPadは2012年度にはシェア53%を占めていたが、Androidタブレットが出荷台数を伸ばしており、2013年はほぼ拮抗する形となった。
Windowsタブレットを含むその他のタブレットは2013年度に77万台が出荷され、シェアは11%に増加。ICT総研では、ビジネスユーザーを中心に販売台数を伸ばしているWindowsタブレットは、今後さらにシェアを伸ばしていくと予測する。
また、ICT総研が2014年5月に実施したアンケート調査で、タブレット・電子書籍端末の所有者に対して、「端末の機能・性能」「端末の形状・デザイン」についての満足度を調査したところ、iPad miniの満足度が最も高く、83.3ポイントを獲得。第2位は、9.7インチタイプのiPadで、79.4ポイントとなった。第3位は、マイクロソフトのSurfaceで78.5ポイント。amazonのKindleFireは74.7ポイントで4位となった。
Android端末は様々なメーカーから数多くの端末が発売されていることもあり、全体の満足度では、7インチクラスの小型端末で69.5ポイント、10インチクラスの端末で67.2%と、純正品のみのiPadシリーズやSurfaceに比べて全体的に低い結果となった。
一方、世界のタブレット端末市場は、2013年は対前年で約1.6倍の2億75万台へと成長。2013年に出荷された2億75万台のうち、iPadは7430万台でシェア37%を占めた。2012年に53%であったシェアは、iOS以外のタブレットが伸びたことで急落している。
AndroidタブレットはiPadの伸び率を上回る勢いで出荷台数を伸ばし、2013年は1億2031万台、OS別出荷台数シェアは60%へと急伸。Windowsタブレットを含むその他のタブレットは、2013年に614万台を出荷し、シェアは3%台へと増加した。
ICT総研では、世界のタブレット端末市場は、iOS、Android、WindowsなどそれぞれのOSの特徴を生かした端末が続々と登場し、様々な利用シーンで利用されることからさらに市場が拡大するとして、2014年には2億3970万台、2015年に2億8710万台へと成長し、2016年には3億台を突破すると予想している。