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20~50代の4割以上がID・パスワードを6個以上運用、“パスワード難民”“パスワード疲れ”も
(2015/2/10 06:00)
株式会社ディー・ディー・エス(DDS)は9日、20~50代の400人を対象に実施したパスワードに関するアンケート調査の結果を発表した。
自分自身のID・パスワードが分からなくなったことがあると回答した人は、全体の93.9%。また、パスワード管理方法については、「記憶している」が60.2%と最多。「手帳やノートにメモしている」が39.8%、「パソコンやスマートフォンにメモとして保存している」が25.7%と続いた。一方で「IDやパスワードの管理ソフトを活用している」と回答した人は9.7%にとどまった。
ウェブサイトやアプリにログインする際のID・パスワードの所持数については、「6個以上」と回答した人が43.0%と最も多く、「3個」が19.2%、「2個」が17.7%と続いた。一方で「1個」と答えた人は6.8%だった。DDSでは、人間が同時に短期記憶できる数は約7個という、心理学者ジョージ・ミラーの発見を引用し、パスワードが分からなくなる“パスワード難民”を経て“パスワード疲れ”が起こってしまう現状を指摘している。
実際に「IDやパスワードのログインや管理に『疲れた』と感じることはありますか?」という問いには、73.8%の人が「はい」と回答。疲れた理由としては「IDやパスワードを思い出せなくて必要なサービスにアクセスできないとき」が82.2%で最多だった。以下、「IDやパスワードを設定する際に、さまざまな条件を提示されるとき」が56.6%、「IDやパスワードを自分で好きなものに設定できないとき」が20.1%と続く。
特定のID・パスワードを複数のサイトやアプリで使い回していると回答した人は79.9%。また、使い回している理由としては、「複数のIDやパスワードを覚えられないから」が67.5%、「それぞれのサイトで異なるIDやパスワードを考えるのが面倒、思いつかないから」が62.6%だった。