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Google、ユーザーが導入済みのChrome拡張機能を「マルウェア化容疑」で強制的に無効化

 マルウェア化したChrome拡張機能が、Chromeウェブストアで非公開となった。これと並行してGoogleが取った措置が注目を集めている。

 この拡張機能は、タブを休止してリソースを節約する「The Great Suspender」で、運営者が交代した昨年から、GitHub上のソースにないコードを含むバージョンが配布され、マルウェアと思しき挙動からウェブ上で広く注意喚起が行われていた。今回、Googleがマルウェア化の事実を認め、配布が停止されたのだが、これまでと違ったのは、配布停止に加えて、ユーザーがインストール済みであるこの拡張機能を、Googleがリモートで無効化したこと。知らぬ間にこっそり削除するのではなく、ポップアップでユーザーに確認を求めるというワンクッションは挟んでいるものの、従来ならば注意喚起で終わっていたところ、リモートで無効化するという強行措置に、驚きの声が上がっているというわけだ。あくまでも緊急性が高いケースに限られるとみられるが、今後はこうしたやり方が当たり前になっていくのかもしれない。