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京都大学がオープンコースウェアの閉鎖を撤回、タスクフォースも設置し積極路線へ

 京都大学が学術情報サイト「京都大学オープンコースウェア」の閉鎖方針を撤回し、系統的かつ積極的に発信していくためのタスクフォースを設置したことを発表した。

 同大学の授業や公開講座など動画6000件以上を学内外に無料で発信している京都大学オープンコースウェア(OCW)は、運営元だった同大学の高等教育研究開発推進センターが2022年9月末に廃止されることに伴い、一旦は9月中旬以降の閉鎖を発表。しかし2005年の開設以来多くのコンテンツがアップされ、知の集積とも言える存在となっていたこともあり、ネットでは反対意見も数多く噴出していた。これを受けて同大学はOCWの閉鎖を撤回し、公開済みのコンテンツに限って別部門で運用することを表明していた。今回新たに発表されたのは、これに加えてOCWを系統的かつ積極的に発信していくためのタスクフォースを新たに設置し、年内に結論を出すことを目指して全学的検討を始めたというもの。従来は閉鎖こそ撤回されたものの既存コンテンツを維持するだけだったのが、より積極的な路線へと方向転換した格好だ。リリースでは「より多くの方々が大学の知的資産を利用しやすくなるような環境を再構築していきます」との方針を表明している。