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Wordの貼り付けオプション、元の書式が無条件で保持される挙動がついに変更

 Microsoft Wordのデフォルトの貼り付けオプションが修正され、貼り付け元の書式が無条件で保持される挙動が変更されたことが明らかになった。

 これまでWordで貼り付けを行うと、デフォルトではコピー元の書式まで漏れなく反映され、結果的に貼り付け先の文書の書式が崩れてしまうことがよくあった。これを防ぐには、貼り付けのオプションで「テキストのみ保持」を選ぶだり、あるいは「Control+Shift+V」のショートカットを使用したりする方法もあったが、書式ありの貼り付けがデフォルトであることから、トラブル対応力の低い初心者ほどハマりやすい罠として知られていた。今回このデフォルトの挙動が「書式を結合」に改められたことで、フォントの種類やサイズ、色は貼り付け先の文書の設定が優先される一方で、太字、下線、リストと表の構造などの書式は保持されるようになる。素のテキストのみ貼り付けを行うには従来通りの操作が必要だが、この「書式を結合」がデフォルトとなったことで、これまで起こっていた多くのトラブルは発生しなくなるはずだ。これだけのことになぜ何十年もかかったのかツッコミたいのはぐっとこらえつつ、まずは素直に歓迎したいところだ。