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低迷していたのも今は昔? 世界のタブレット出荷台数が一転増加、中国ベンダー躍進

 しばらくマイナス成長が続いていたタブレット市場が、2024年に拡大に転じたことが明らかになった。

 これはテクノロジー分野を専門とする市場調査会社Canalysの調べによるもので、2024年の全世界におけるタブレット出荷台数は1億4760万台で、前年から9.2%増加した。メーカー別のシェアを見ると、Appleが38.6%と独走状態にあり、これに次ぐSamsung(シェア18.8%)とともに2強を形成しているが、両社ともに年間成長率は10%以下にとどまっており、シェア自体は3位以下のメーカーに食われ気味。一方、年間成長率73.1%とすさまじい勢いのXiaomi(シェア6.2%)、年間成長率29.3%のHuawei(シェア7.3%)、年間成長率12.0%増のLenovo(シェア7.1%)が、シェア自体はまだまだ上位2社に及ばないものの、3位以下のグループの中で激しい闘いを繰り広げており、そのあおりを食ってこれまで5位だったAmazonが6位以下に転落するなどの変化が起こっている。もっとも、2024年第4四半期に限れば、AppleがiPad miniなどの投入によってシェア42.3%と前年同期から3.1ポイント増加しており、新製品がシェアに与える影響の大きさを見せつける格好になっている。