【業界動向】
総務省、地域IP網の県間接続を認可する方向で検討へ
■URL
http://www.soumu.go.jp/s-news/2002/021129_1.html
総務省は29日、現在は都道府県単位に区切られているNTT東西の地域IP網について、県間接続を条件付きで認可する方向で検討していると発表した。12月27日まで募集するパブリックコメントをふまえた上で、3カ月以内に認可の適否を判断する。
地域IP網の県間接続は、「地域IP網の県間接続によるフレッツサービスの広域化」として、22日にNTT東西から総務大臣に対して認可申請されていたもの。これが実現すれば、フレッツに対応しているISPが各県で個別に地域IP網に接続する必要がなくなるほか、NTT東西が地域IP網を利用して提供している「フレッツ・オフィス」「フレッツ・コネクト」などのサービスが異なる県のユーザー間でも利用できるようになる。
ただし、NTT東西が県間通信へ業務範囲を拡大することになるため、認可には、「電気通信事業の公正な競争の確保に支障を及ぼすおそれがない」ことが前提となる。総務省では認可の条件として、1)県間伝送路をNTT東西が自ら構築する場合は、他事業者へのダークファイバー貸出料金・条件を公表すること、2)県間伝送路を他事業社から調達する場合は、調達先をグループ内に限定せず、公平・透明に選定すること、3)県間をまたいだ新たなフレッツサービスを提供する場合は、あらためて認可申請すること──の3点を挙げている。
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(2002/11/29)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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